2023年09月19日 17:46更新
新潟労災病院の閉院が近い将来、現実となった場合、上越地域医療センター病院では労災病院のリハビリ患者の受け皿を目指すものの、すべてを受け入れることは今のところ難しいと、市の小林健康福祉部長がJCVの取材に答えました。
新潟労災病院をめぐっては、医師不足や病床数の大幅な減少により、県が労災病院の機能を県立中央病院や上越総合病院、上越地域医療センター病院など市内5つの病院に再編したうえで、閉院する方向で協議を進めています。
市によりますと現在、労災病院の入院患者はおよそ80人で、その半分が整形外科、ほかの半分がリハビリテーション科です。
こうした中、市の小林元健康福祉部長はJCVのインタビューに対し、上越地域医療センター病院は、回復期・慢性期の機能を担っているとしたうえで、労災病院からの患者受け入れについて、次の様に話しました。
上越市健康福祉部 小林元 部長
「(労災病院から)リハビリ機能の患者が半分くらいいると聞いている。その部分をセンター病院でどのように対応できるのか、センター病院側として検討していきたい。ただ、労災病院の患者を全部受けられるかというとセンター病院単体では難しい部分もある。そこの部分はほかの病院、知命堂病院や柿崎病院と連携する必要がある」
県と市は14日(木)労災病院のある直江津地区で、今後の閉院や医療再編に関する市民説明会を開きました。
新潟労災病院 傳田博司 院長代理
「直江津の住民には大変迷惑をかけている。(現在の患者)どこかの医療・診療機関で診てもらえるようにする。約束したい」
県福祉保健部 菊地雅明 課長
「地域全体で1つの病院のように医療を提供していく。高度医療から身近な医療まで提供できるよう考えていく」
これに対し会場からは、労災病院に入院したり通院したことのある人が、不安や不満を訴えました。
参加者
「(閉院は)直江津の住民にとって困る」
「(交通)アクセスも困る。収支・効率もあると思うが、住民にどうサービスできるか考えてほしい」
上越市健康福祉部 小林元 部長
「労災病院の患者の分析をする。センター病院はどれだけ受け入れられるか、受けるためにはどんな病室にすればいいのかを基本線に考えていきたいと思っている。原則として(センターの現・病床数)197をベースに決めるので、大きく増えたり減ったりはないと思っている」
県と市では今後も定期的に住民を対象にした説明会を開き、協議した内容を説明していくことにしています。
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