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上越市中川市長「副市長4人制」の導入見送り 市政改革はどうなる?

2022年11月11日 17:06更新

上越市の中川市長は、政策の重要な柱としていた副市長4人制の導入について、そのための条例改正案を12月議会に提案しないことを11日(金)の会見で明らかにしました。理由は、議会の理解が十分に得られないためです。この改正案は1年前の12月議会で提案され否決されていただけに、今回の見送りで今後の市政改革はどうなるのでしょうか?

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中川市長
「提案しようと思っていたが、今回は見送り延期する。議会や市民に説明してきたが、まだ理解してもらえない」

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中川市長は市政の重要課題に人事改革を挙げ、副市長の定数を現状の2人から4人にする条例改正を目指してきました。市長に就任した直後の去年12月議会で一度提案しましたが、何のために増やすのか分からないなどとして、反対多数で否決されています。

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今年度に入って市長は人事改革プロジェクトを立ち上げ、副市長を増やさないまま、庁内組織を4つのセクションに大きく再編する方針を打ち出しました。

あわせて、副市長4人制についてその必要性を議会や職員に重ねて説明してきましたが、ここへきて12月議会での提案を見送ることを決めました。

 中川市長
「熟議を重ねて幹部とも話し合ったが、どういう意味なのかをこれから説明して納得してもらうことは無理。まずはきちんと実績をつくっていかなかればいけない」

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記者
「一年かけてもなぜ(理解)得られなかった?」

中川市長
「自分が考えていることは説明したつもりだが、これだけ多くの職員を抱える組織運営をしたことがない。そのあたりもこれから勉強していく」 

中川市長は公約の実現を目指し、9つのプロジェクトを立ちあげています。なかでも、副市長4人制などの人事改革プロジェクトは最も重要な柱とされますが、それを今回見送ったことで、ほかのプロジェクトなどに影響が出ないのか。市長は次の様に答えました。

中川市長
「プロジェクトは(副市長)2人制でも十分に推進できる。組織案などは、4人制を前提につくっているものではない」

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そのうえで中川市長は、副市長4人制は凍結や断念でなく見送っただけだと強調しました。今後も制度のメリットを議会に説明して理解を求めたうえ、来年度以降に再提案したい考えです。

副市長はなぜ4人必要なのか?会見では質問が相次ぎました。

中川市長
「上越市のトップは私。その立場で果たすべき役割は多大。(役割を)外で発揮する部分がこれから増えてくる。いろいろな事業をするためには補助金をとってこないといけないが、そういう行動はいままで一度もできていない。組織内分権として、各事業は副市長(4人)に運営してもらい、私は外に出なくてはいけない」

記者
「政治家としての力が足りなかったという認識は?」

中川市長
「それも含めて調査・研究する」

記者
「市政に混乱を招いていない?」

中川市長
「これによって市政運営が乱れているわけではない。(副市長)2人制のなかで、これからもプロジェクトを推進していく」

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