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最速の梅雨明けで気になる今後の水不足は大丈夫??

2022年06月29日 19:02更新

新潟県を含む北陸地方は気象台の統計開始以降、最も早い梅雨明けが28日に発表されました。梅雨の間はまとまった雨が降らず、各地で連日気温があがり猛烈な暑さとなりました。そんな中、心配されるのは夏の水不足です。上越地域の状況を取材しました。

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高田城址公園にいた男性に梅雨明けを告げると「え?えらい早いね。何回雨降ったかな? 水不足が心配だね」の声。今年の梅雨は平年よりも25日早く明け、期間は14日間でした。新潟地方気象台が発表した速報値によりますと、梅雨の期間中の降水量は高田で22ミリです。これは平年の4分の1ほどの雨量です。

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心配される水不足ですが、上越市ガス水道局によりますと29日現在、上水道の主な水源である城山浄水場は必要量が100%確保されています。またダムがある正善寺浄水場と柿崎川浄水場の貯水量はそれぞれ94.2%、99.3%とこちらも必要量は十分に確保されています。


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上越市ガス水道局の施設整備課の中島英樹副課長は「今のところ、安心して利用してほしい。春先は雪解け水が多いので、これまで城山浄水場を優先的に使ってきたが、これからは溜めておいた正善寺ダムの水を使う。一方で少ない降水量を補完するのと、正善寺ダムの水の減少を抑制するために、今後は地下水と水源とする和田・深谷浄水場を稼働させて乗り切っていく」と話しています。

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また妙高市ガス水道局によりますと主に上水道に活用される矢代川や関川の水の水量も現在のところ平年並みだということです。しかし今後雨が降らない期間が長くなれば、節水を呼びかける可能性もあるとしています。

このほか、農業用水に使われている笹ヶ峰ダムと野尻湖のダムは共に29日現在、ほぼ満水を維持しています。しかし、ダムに入ってくる水の量が徐々に少なくなってきているとし、関川水系土地改良区では今後の取水時には上流と下流にわけて交互に通水する「番水」も視野に入れて検討を進めています。

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         2020年の番水の様子

上越市農政課の栗和田謙二課長は「ただちに水不足にはならないが今後の雨の降り方によっては。基本的に雪が多く振ったので、用水の水は確保できているが、中山間地の天水田については水不足になりつつはある。中山間地では平成30年の渇水があり、イネが枯れた被害も出ている。状況を見ながら対応していく必要がある」と話しています。

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 気温上昇で懸念されるのは水不足だけではありません。東北電力などでは気温上昇により、冷房の使用が高まり、30日夕方にかけて電力需要バランスが非常に厳しい見通しで、28日に引き続き、需給ひっ迫準備情報を発表しました。暑い時間帯には冷房を適切に利用し、熱中症に注意しながらも「使用していない部屋や廊下の照明は消す」、「冷蔵庫に食品を詰め込み過ぎない」など、無理のない範囲でできる限りの節電を呼び掛けています。

気象予報会社スノーキャストの気象予報士杉浦 聡さんは、今後の見通しについて以下のようなポイントを挙げています。

・あと数日 7/3くらいまでは猛暑レベルの暑さが続く
・夜も気温が下がりにくく熱帯夜の日が続きそう
・寝る前に部屋の気温をチェックして、27℃よりも高いようならできるだけエアコンの設定を
・7/3からの週の中頃は逆にまとまった雨の降るシナリオも…今後の気象状況を注視

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