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雪下ろしの事故を未然防止!「命綱」安全装備の体験講習会

2021年11月21日 22:29更新

県内で多発する屋根の雪下ろし事故を未然に防ごうと安全帯やロープワークなどの安全装備の講習会が21日、妙高市役所で開かれました。

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この講習会は県内で多発する雪下ろし事故を未然に防ごうと新潟県が県内7か所で開くものです。初回の妙高市には市内から17人が参加しました。昨シーズン、雪による死傷者は県内で364人、妙高市では16人にのぼる中、屋根の雪下ろしによる死傷者は県内で179人、妙高市では2人となっています。

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講習会ではまず長岡技術科学大学大学院の上村靖司教授が昭和と比べて平成以降に雪の事故が増えている傾向であること。その中でも重症・死亡事故の4分の3は高所からの転落であることをあげました。

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その要因について「昔は一回下ろせば家の周りは雪だらけになったままだったが、現代は家の周囲をきれいにしすぎている。車社会だからなおさら家族の人数分まで家の周りをきれいにする。冬季間、魚沼の基幹病院の救命救急に運ばれる患者の半分以上は、雪をかいたあとの露出面が多すぎて、アスファルトやコンクリート路面に激突していた統計が出ている」と話しています。

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その上で事故を防ぐために、クッションとなる雪までかくような余計な除雪をしないこと、また近年ひとりで雪下ろしをする高齢者などが多いことをあげ、必ず複数の人でやるか、見守る人を置くよう説明しました。

 

そして上村教授は体に身に着ける安全帯とロープ、それを支える屋根に取り付けられた固定アンカーの3点が揃って初めて命綱が完成すると説明しました。

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このあと参加者はエイトノットやインクノットと呼ばれるアンカーに取り付けるロープの結び方を学び、実際に安全帯を身に着けて安定度を体感しました。

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参加者は「普段は安全帯つけずに安全なところからやっていた。今冬は講習を受けたとおりにアンカーからやろうと思う」「これまでは命綱つけないでヘルメットくらい。今回の安全帯は安心感はあるが、アンカー設置が問題。うちは耐雪屋根なので掘らないでいいが、地域のお宅にやりにいくときは傾斜がある。地域の人も設置は値段が高いと思っている。簡易的なものとか市の補助とか使えれば」と話していました。

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上村教授は「アンカー設置は急に広がるものではない。各市町村で補助金制度もできてようやく普及に繋がる雰囲気が出来た。ぜひアンカー設備をつけていってほしい。雪下ろしでは慣れているって所が逆に危険なときもある。今いる場所が安全か危険か、屋根の上の立つ位置を意識するだけでも違う。一人でやらずに声を掛け合いながらみんなで共有してもらえれば」と呼び掛けています。

命綱を取り付ける固定アンカーの設置推進に向け上越市と妙高市では費用の一部を補助しています。妙高市の今年度の申請受付は終わりましたが上越市は今月末までです。詳しくは自治体のホームページなどでご確認ください。

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なお、この講習会は12月4日(土)の午前10時から上越市の牧体育館、午後3時から高田城址公園オーレンプラザでも開催されます。

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