2021年11月10日 17:03更新

三条市出身で全盲のシンガーソングライター 佐藤ひらりさんが9日に上越市立直江津小学校を訪ね、全校児童の前で校歌などを歌いました。

佐藤ひらりさんは東京パラリンピックの開会式で国家斉唱を務め注目を集めました。この日のコンサートは、学校創立150周年にあわせて行われ、学校OBの相村建設 相澤吉久代表取締役が、校歌をDVDにして残そうと提案して実現しました。

ひらりさんが弾いたのは、学校に90年以上前からあるドイツのベヒシュタイン製ピアノです。

ひらりさんはピアノの響きを確かめながら、ステージでオリジナル曲やＪポップスなど6曲を歌い、最後に直江津小の校歌を披露しました。

佐藤ひらりさん
「私はこの校歌が本当に大好きです。覚えるとき、最初は難しいと思いましたが、素敵な校歌の良いところを十二分に表せるように歌いました」

児童
「すごい迫力がありました。ベヒシュタインピアノがすごいのに、もっとすごい人が弾くとめちゃすごいなと感じました」

児童
「私はまだ夢という夢はないけど、ひらりさんみたいな素敵な夢がもてたらいいなと思います」

ひらりさんは「本番前に皆さんの声が聞こえて、とても元気だなと思いました。私の夢は、日本のスティ―ビー・ワンダーになること。そして皆が私の歌を口ずさんでくれるようなシンガーソングライターになることです」と話していました。

このコンサートの全曲を収録したDVDは、創立150周年の記念品として学校に贈呈されます。