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銀河研究論文が英国学会誌に 上教大 濤﨑教授も参加

2020年09月03日 10:28更新

ハワイにある、すばる望遠鏡を使った銀河系の研究論文がことし7月、イギリスの王立天文学会誌に掲載された。研究チームには、上越教育大学の濤﨑智佳教授が参加していて、論文の内容について話をうかがった。

200902_上教大教授の銀河研究が英国学会誌に掲載

論文を発表したのは「人工知能を活用したすばる銀河動物園プロジェクト」のチーム。チームは、国立天文台の但木謙一特任教授を中心とする7人だ。

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上越教育大学の濤﨑智佳教授は、昨年度からプロジェクトに加わった。研究のテーマは、様々な形をした銀河を動物園にたとえ、その誕生や進化を探るというものだ。

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濤﨑教授によると「だ円銀河、渦巻銀河が多いなど宇宙の歴史がどう変わっきたかを知ることで、宇宙の歴史をたどることができる」という。研究では、ハワイにある国立天文台のすばる望遠鏡を使って、56万個の銀河をその形ごとに分類した。

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©国立天文台/HSC-SSP

形はS字型渦巻、Z字型の渦巻、そして渦巻模様のないものの3つ。濤﨑教授によると、人工知能を活用したことで、膨大なデータの分類に成果をあげることができたという。

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同じテーマでは、過去に8万人のボランティアが人の目で30万個の銀河を分類したことがあるが、最新の観測技術でデータ量が増えていく中、とても人間の目では処理しきれないという。濤﨑教授は、その人工知能を分析用に訓練するため、データの精査などをインターネットを通して取り組んだ。

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濤﨑教授は「最近AIが発達している。今分類できる銀河は数十万個だが、最終的には数百万個が検出される。(AIの活用が)うまくいったことは、次のステップに役立つ」と手ごたえを感じている。今回の研究では、約8万個の銀河が渦巻型に分類され、その多くが25億光年以上離れていることが分かった。この研究成果はことし7月、イギリスの王立天文学会誌のオンライン版に掲載された。これにより世界中の研究者がその内容を共有できるという。

濤﨑教授は「私たちの体はいろんな原子でできていて、元素レベルで言うと地球で作られていない。私たちがどこから来てどうしてここにいるか。根源的な謎は宇宙にある。これから先生になる教員の卵に科学のおもしろさを伝え、子どもたちに伝えてもらえることが大きなモチベーション」と話した。

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