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日本海に沈めた「海底熟成酒」試飲会 日本酒・ワインともにマイルドに

2023年12月22日 10:00更新

今年7月から直江津港で海の底に日本酒やワインなどを貯蔵し、味がどう変わるか、熟成するかを探る調査が行われてきました。貯蔵から5か月がたち今月6日(水)に海から酒が引き上げられ、試飲会が行われました。味に変化は見られたのでしょうか?

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海の底に酒を貯蔵し味の変化を探る調査は、生コンクリートやコンクリートの製造販売を行っている柿崎区の上越建設工業が行っています。受注の低迷に伴い新しい事業の発案につなげることがねらいです。

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ことしの7月、直江津港西防波堤の先端、沖合2.8キロ付近の水深15メートルほどの地点に、県内産の日本酒9種類、上越産と外国産のワイン10種類、さらに瓶詰した魚沼コシヒカリをコンテナに入れて海に沈めました。

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調査から5か月がたちコンテナは今月の6日に引き上げられました。

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20日(水)は、海底熟成させた酒と熟成していない酒の味を比較する試飲会が行われ、酒造会社の関係者やソムリエなどおよそ30人が参加しました。

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それぞれ、香りの特徴、コクや旨味、余韻など味わいを銘柄ごとに評価しました。果たして変化はみられたのでしょか?

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試飲の結果、ほとんどの参加者が日本酒、ワインともに海底熟成させた方がマイルドな味わいと答えました。

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試飲した人
「明らかにまろやか。アルコールのツンとした感じが取れている」
「熟成の進み具合早い。非常にまろやかでおいしい」
「海底に入れていないものはさわやか、フレッシュ。(海底熟成させたものは)ドライフルーツの香り。香ばしい」

ソムリエ
「(赤ワインに関しては)酸の渋みがまろやか。(海底貯蔵したものは)調和がとれ全体的に丸くなった」

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変化がみられた要因について、上越建設工業では、劣化の原因となる紫外線の影響を海底では受けづらいこと、また海中で発生する音が波動としてボトルに伝わり影響を受けているのではないかとみています。今回引き上げた酒は農学部のある大学に化学分析を依頼することになっています。

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上越建設工業の親会社 マルソー
渡邉 雅之 代表取締役社長
「試飲会の酒はテストケースで販売。春からは大量に沈める。そこから本格的に事業化。インバウンドで高付加価値を認めてもらえる外国人客が多いところ。トキエア絡んでいる。トキエアで札幌に飛ばし札幌に来ている富裕層に買ってもらう」

上越建設工業では、今回の引き上げと同じタイミングで新たに酒などをコンテナに入れて海に沈めました。今回は、日本海の荒波の中で熟成させ変化をみるということです。こちらは来年の5月中旬から6月に引き上げられる予定です。

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