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火災による文化財消失を防げ!浄興寺で消防訓練

2019年11月10日 19:35更新

沖縄県の首里城やフランスのノートルダム大聖堂など世界遺産や貴重な文化財が相次いで火災に見舞われていることを受け、上越地域消防事務組合は文化財の保護の関心を高め、体制を強化しようと10日、上越市寺町2の浄興寺で消防訓練を行った。Still1110_00008訓練は浄興寺本堂に隣接する拝殿から出火した想定で行われた。上越南署と高士分遣所の23人の隊員と7台の車両が出動し、本堂や宝物殿に火が燃え移らないよう消火活動を行った。Still1110_00009浄興寺は本堂が市内唯一の国の重要文化財に指定されているほか、宝物殿には県や市指定の古文書など多くの文化財が眠っている。これらを守るための防火設備として本堂の屋根には「ドレンチャー」と呼ばれる設備が取り付けられていて、そこから出る水幕で火の粉による延焼を防ぐ。また本堂内には消火栓が6基と本堂の周囲に放水銃が4基備えられている。訓練のあとにはこれらの設備や日頃の防火体制の検査も行われた。
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浄興寺の稲田善昭住職によると、浄興寺は過去、常陸の国から長野へ、長野から上越へと移転を繰り返しているがいずれも原因は火災だったとし、「大正4年の寺町の大火災でも、本堂だけは幸い残ったが山門、庫裏全部焼けた。火事は全部失う災害。こういう訓練を契機に心ひきしめて文化財の維持管理にあたっていきたい。」と話す。上越南署の國弘泰昌署長も「よく文化財がある大規模木造建築は消火も困難。まずは予防で絶対に火災を発生させないのが一番の目的。生火をつけたら監視をする、消火用具を備え付ける、それらの設備の点検を怠らないを守ってほしい。」と文化財をもつ施設へ注意を呼び掛けた。 Still1110_00010上越地域消防事務組合によると、組合発足後の昭和48年からこれまでに管内にある寺院で17件の火災があったが文化財の消失は免れているという。また、11日は高田城三重櫓、15日には五智国分寺で消防設備の立ち入り検査がおこなわれる予定。

ご覧の記事の内容は2019年11月11日(月)JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30
※プレミアム会員 見逃し視聴(配信期間 11月11日 19:00~11月17日 19:00まで)

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