2018年02月16日 06:00更新

板金業の現場で働く人を対象にした技術研修会が14日、上越市高土町3の上越人材ハイスクールで開かれた。

この研修会は新潟県板金工業組合が20年以上前から毎年開いているもので、この日は上越地区から20人が参加。研修は実技が中心で、銅板を使ってサワガニやモミジ、イチョウの葉をつくった。

講師の谷口宜伸さん

講師は広島県の板金業、谷口宜伸さん。谷口さんは本業の傍ら、銅板を使った昆虫作りに取り組む。参加者は谷口さんの見本を見ながら作業した。

この研修会に10年近く参加している男性は「これからの仕事に役立つ。お互いが刺激し合えるので、良い研修会になった」と話す。

組合が3年前に行った調査によると、県内で板金業を営む事業所の6割で10年後の後継者が決まっていることがわかった。組合の蕪木金一 理事長は「研修会で職人同士が交流を深めることで、事業継続の後押しにつながる」とし、研修会の継続に意欲を示している。