2024年04月24日 12:04更新

大型連休を前に、国の名勝に指定されている妙高市の「旧関山宝蔵院庭園」で、地元の妙高市立妙高中学校の生徒が参加して清掃活動が行われました。

「旧関山宝蔵院庭園」の清掃活動は、市民団体「妙高関山の文化財を語る会」が地元の中学生に歴史や魅力を知ってもらおうと、毎年参加を呼びかけています。22日（月）は妙高中学校の全校生徒75人と語る会のメンバーなど12人が参加しました。

旧関山宝蔵院庭園は妙高山を霊山として崇める山岳信仰の庭園で、妙高山や周辺の景観を模して造られています。広さはおよそ4000平方メートルです。

生徒は小雨が降る中会のメンバーと一緒に冬の間に落ちたスギの葉などを熊手を使って集めて一輪車で運びました。

生徒
「きれいになった。ここを見に来る人が増えるといい」
「枝を集めたときの達成感、気持ちいい」
「地域の宝をきれいにできて うれしい。頑張ってきれいにしようと思った」

活動の合間には、宝蔵院や庭園の歴史について会のメンバーから解説を受けていました。
「一般の方々が山へ来るときに妙高山へは登れないけど、ここを周って降りることで（妙高山を登る代わりに）」

妙高（関山）の文化財を語る会　川上 昭治 会長
「ここで手伝うことが中学生にとって宝蔵院庭園でこんなことしたと思い出に残してもらい、これから旅立ってもらえたら。知らなかった人が見るとこのスケールにびっくりすることも。『掃除がきれいになっている』とお褒めいただく。気持ちよく参拝、見学してもらえれば」

庭園は4月中旬から一般公開が始まっていて連休前に冬囲いが外される予定です。入場は無料です。