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現代のドールハウス 100年前の「御殿びな」

2021年02月09日 16:15更新

かつて上越市の大地主として活躍した加藤家に伝わる100年以上前の珍しいひな人形が、上越市立歴史博物館に展示されています。

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「御殿びな」は3段飾りで、最上段には京都の御所をほうふつとさせる御殿が置かれ、その中にひなを飾った珍しい形式です。

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歴史博物館の副館長、花岡公貴さんは「現在でもほとんど見られないし、当時でも珍しい。今風だと「ドールハウス」のような雰囲気で、当時の女の子や家庭で受け入れられた」と話します。

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ひな人形は現在、上越モールなどがある上越市とよばで、かつて大地主だった加藤家が所有していました。加藤家は明治時代、自由民権運動に加わった頸城自由党の主要人物、加藤貞盟(かとう・ていめい)を輩出したことで知られています。

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加藤貞盟

ひな人形は貞盟の跡を継いだ貞鉄(ていてつ)が100年以上前の明治40年代はじめ、娘のために京都の著名な人形師、橋本幸三郎の商店で取りそろえました。その後、加藤家の子孫に引き継がれてきましたが、3年前、歴史博物館に寄贈され、毎年展示されています。

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花岡さんは「屋敷の入り口は突き上げ戸。細かい部品で組み立てています。100年の時代を感じ、当時を盛り上げた地主たちの文化・暮らしぶりをしのんでほしい」話しています。

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御殿びなの展示は来月14日まで行われています。

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