2019年11月23日 17:13更新

上越市の高田世界館で、映画「こはく」の最終上映に合わせて23日、主演の井浦新さん、横尾初喜監督、相羽浩行プロデューサーによるトークショーが行われた。高田世界館前には、開場を待つ長い列が出来た。高田世界館の上野支配人によると、整理番号付きの前売り券をH.Pで販売したところ、定員の180枚がわずか1日で完売したという。

高田世界館では日頃から井浦さんが出演する映画を多く上映している。作品を丁寧に観客に届けるその姿勢が評価され、以前から井浦さんから「行ってみたい」という声が上がっていた。

入場の際、世界館が用意した歓迎メッセージ入りの小旗が観客に配られた。「こはく」の上映が終わると、井浦さん、監督、プロデューサーがステージに姿を現し、会場を埋め尽くした人たちは拍手と旗で3人を迎えた。

トークショーでは、映画撮影の舞台裏や、主人公の母親役を演じ先日亡くなった木内みどりさんとのエピソードなどが紹介された。また、質問コーナーも設けられ、観客からは、映画への思いやキャスティングについてなど、たくさんの質問が投げかけられた。3人は一人ひとりの質問に対し、時間をかけて丁寧に答えていた。

トークショーが終わると、サイン会が行われ、開場の外でにはサインを求める人の長い列が出来た。

糸魚川から訪れたという女性は「上越市内の高校に通っていたがここは初めて来た。すごく良い所。受験が終わったら入り浸りたい」と話していた。

高田世界館の上野迪音支配人は「映画関係者の来館は、地元だけでなく県外の人にも興味を持ってもらい、高田世界館という建物や上越という町を知ってもらうよい機会にもなっている。ぜひ、このような機会を続けていきたい」と意気込みを語った。