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上越市原子力防災体験会 スクリーニングなど体験

2019年11月09日 19:01更新

上越市は9日、5年ぶりに新潟県が行った原子力防災訓練にあわせスクリーニングや安定ヨウ素剤を配布する体験会を開いた。

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新潟県の訓練は、震度6強の地震によって柏崎刈羽原発から放射性物質が放出された想定で原発周辺の12市町村で行われた。

このうち上越市では、柿崎区や吉川区など原発から30㎞圏内の住民約1万4,000人を対象にいったん屋内に退避する訓練を実施した。

この訓練にあわせ上越市では独自にバスによる避難経路の確認をはじめ、スクリーニングと安定ヨウ素剤を配布する体験会を開き、大潟区の住民28人が参加した。

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スクリーニングは、避難する際に放射性物質が体や衣服についていないか調べる検査。体験会では東京電力の社員が放射線測定器を使い参加者の手や顔のまわり靴の底などを1分ほどかけて調べた。

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このあと参加者は、安定ヨウ素剤を受け取る手順も体験。安定ヨウ素剤は、服用することで放射性ヨウ素による被ばくを防ぐとされている。

参加者は市の保健師から効果や服用のタイミングについて説明を聞いた後、ひとりひとり問診を受けヨウ素剤に見立てたあめ玉を受け取っていた。

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参加者からは「一時避難先から次の順路が体験できてよかった。実際はどうなるか、避難先までの交通路が動くか心配」「しっかり計画が立ててあり安心感がある。今日の参加は少人数なので災害の時は非常に混乱するのではないか」といった感想が聞かれた。

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参加町内の雁子浜町内会熊木勉会長は「東日本大震災で福島県の被災者が大潟区で今なお避難生活を送っている。原発事故は、長期にわたり初期対応が大切。私たちも普段からいろいろ考えて生活しなくてはならない」と話していた。

 

上越市では原子力災害に備えた防災計画を策定した平成27年度以降、ほぼ毎年こうした訓練や体験会を実施してきた。

県でも今年3月に原発事故に備えた新しい広域避難計画を策定しているが、スクリーニングの場所や安定ヨウ素剤を配布する場所、手順など細かい部分はまだ決まっていない。現在、国、県、市町村などがこうした課題を解決するため協議を進めている段階だ。

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上越市原子力防災対策室白石聡室長は「まず、スクリーニング、安定ヨウ素剤、避難経路をわかってもらうことに主眼を置いて体験会を実施した。まだ、県の避難計画に課題が残っている。課題解決されれば本格的な訓練にうつれる」としている。

市では引き続き今回のような訓練や体験会を原発から30㎞圏内の住民を対象に実施することにしている。

 

 

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