2019年04月17日 14:00更新

上越市の吉川区から大潟区を流れる潟川は護岸の老朽化で改修工事が行われている。県はきょう17日、工事が川の生態系に影響していないか、川に住む生き物を調べた。

潟川は高田平野のいわゆる「大瀁郷」を流れ、農地の水はけをよくする重要な働きがある。潟川の護岸は、鉄の矢板が腐食して穴があくなど、老朽化が進んだため、コンクリート護岸に替える改修工事が県によって平成20年から進められてきた。工事区間はおよそ7500メートル。

県では、工事とあわせ、8年前から、コンクリート護岸による環境変化がないか、毎年2回川に住む生き物を調べてきた。 17日は、上越環境科学センターを中心に、潟川流域の土地改良区、地元住民などが参加して、川にすむ魚の種類と数を調べた。

調査は７か所で行われた。それぞれの地点で網にかかった魚の大きさを測っていく。魚の多くはコイやフナだった。

潟川排水路保全事業推進協議会の清水晴夫事務局長は「調査結果は例年と変化はなし。改修工事による影響はないとみている。自然・環境に優しい方法で施工をしているのだと思う。」と話した。

 調査では、ライギョや外来種のミシシッピガメも見つかった。調査のあと、網にかかった魚のうち在来種はすべて川に戻された。

潟川の改修工事は現在半分ほど終了しているということ。

※ご覧の記事の内容は2019年4月17日（水）JCVニュースLiNKで放送（TV111ch） 初回18:30～

※プレミアム会員 見逃し視聴（配信期間日17日 19:00～23日 19:00まで）