2019年04月03日 17:58更新

上越ケーブルビジョンは自社で取材したニュースの素材をNHK新潟放送局の求めに応じて提供することになり、3日に覚書を交わした。

左：JCV齋藤社長　右：NHK新潟 矢野局長

覚書を交わしたのはNHK新潟放送局の矢野達史局長とJCVの齋藤俊幸社長。覚書では、JCVが取材したニュースの映像素材について、NHK新潟放送局は必要に応じて提供をうけ、編集したうえ、NHKニュースとして使用できるとしている。また、災害時などの映像も必要に応じて、JCVからNHKに提供することになる。

NHKの地方局が地域のケーブルテレビ局とこのような覚書を交わすのは全国でも初めてだという。

矢野局長は「地域の方々が参加しているイベントをJCVはていねいに取材している。NHKでも使いたい」と話している。 

この背景には、NHKが地域放送の充実に力を入れていることがある。矢野局長によると職員数や予算に限りがあるなか、JCVと連携することで上越地域のニュースを充実させることができるという。

一方、JCVには県内全域に自社のニュースを発信できるメリットがある。

齋藤社長は「県内他地域への発信ができなかった。県内への情報発信機能でケーブルテレビ業者としてステップアップできるチャンスをいただいた」と話していた。

 JCVはこれまでにも定点カメラの映像をNHKの気象や災害のニュース番組に提供してきた。

当面は、2週間に1本程度、JCVが制作したニュースがNHKで放送される予定。

矢野局長は具体的なニュース素材として「高田城の桜が満開になり、魅力的な映像をJCVで取材したら提供してもらいNHKで発信したい」と期待していた。

※ご覧の記事の内容は2019年4月3日（水）JCVニュースLiNKで放送（TV111ch） 初回18:30～
※プレミアム会員 見逃し視聴（配信期間3日 19:00～8日 19:00まで）