2018年10月31日 08:00更新

上越を拠点に活動するプロの津軽三味線奏者小竹美咲さんが、今月岡山県倉敷市で開かれた全国大会で初優勝した。29日、一緒に活動する双子の妹　美里さんとともに上越市役所を訪れ、村山市長に優勝を報告した。

小竹美咲さんが出場したのは、「津軽三味線・津軽民謡全国大会ｉｎ倉敷」の一般女子の部。小竹さんによると、ほかの出場者が定番の「津軽じょんから節」を演奏するなか、小竹さんだけが「津軽三下り」という曲を演奏した。小竹さんと一緒に市長を訪ねた父親で師匠の小竹勇生山さんは、だれもが聞きやすい「津軽じょんから節」に比べ、「津軽三下り」は曲調が地味なうえ演奏が難しい、コンクールではなかなか勝てない曲だと説明していた。

優勝した瞬間、頭が真っ白だったという美咲さん。「今までやってきたことが評価されよかった。課題もあったので次に生かしたい」と喜びをかみしめていた。

美咲さんと美里さんは双子の姉妹で、現在24歳。ふたりとも9歳で三味線をはじめ、12歳から毎年全国大会に挑んできた。妹の美里さんも今年5月に青森で開かれた全国大会で初優勝していて、双子の姉妹そろって全国優勝したことになった。

美咲さんは村山市長に対して、これからの目標として津軽の代表的な民謡5曲のすべてで入賞を目指すと話し、また美里さんは他の全国大会のタイトルを狙いたいと話していた。

なお、ふたりは父・勇生山さんとともに11月10日に大潟区で開かれる大潟芸能祭に特別ゲストとして出演することになっている。