2018年06月27日 18:12更新

会社は黒字なのに後継者がいなくて困っている、そうした中小企業を支援しようと、上越市の経営コンサルタント会社が、このほど、インターネットで全国的に事業譲渡の仲介をする会社と業務提携した。

トランビ高橋社長と勝島経営研究所ビジネスカツシマ勝島社長

業務提携したのは、上越市の勝島経営研究所ビジネスカツシマと、Ｍ＆Ａマーケット「トランビ」だ。トランビは、事業の譲渡や承継を、インターネットで仲介する国内最大のオンラインサービスを運営している。こうした提携は県内初めてで、26日、両社の代表が契約書に調印した。

今回の提携の背景には、地域の中小企業に後継者難が広がっている状況がある。現在、県内企業の76.3％がオーナー企業で、その65.2％で後継者がいないために事業継続が難しい状況となっている。トランビのサイトでは、事業の譲渡先を探す「売り手企業」が、簡単に複数の買い手企業と出会うことができる。トランビによると、従来の仲介会社に委託する場合に比べて、10分の１の期間で平均10社以上の買い手候補が見つかるという。登録する売り手側にはサイトの使用料や手数料は一切かからない。

今回の提携で、ビジネスカツシマは、後継者問題に悩む顧客の経営者にトランビの活用をすすめ、Ｍ＆Ａをサポートする方針だ。同時に、事業譲渡が進めば、中小企業が廃業せず、地域経済の活性化につながるとしている。

ビジネスカツシマはトランビを使った事業の買い取りは少ない資金でできるメリットがあるとして、「若い人にチャレンジしてほしい」と話している。

※2018年6月27日（水）ニュースLiNKで放送 初回18：30～