2018年05月08日 18:14更新

上越市安塚区にあった直峰城の歴代城主を偲ぶ風間祭が8日、安塚区で行われた。

この祭りは地元の“直峰城跡保存会”が毎年5月8日に城主の遺徳を称えようと行ってきた。例年は城跡で行うが、この日は悪天候のため、城主の菩提寺、賞泉寺（安塚区安塚）で法要が行われた。

 直峰城歴代城主の菩提寺 賞泉寺

直峰城跡保存会の秦周司 会長は「祭りは絆を確かめ合い、みんなで城主を顕彰することで、住民同士で絆を強めて元気をもらう」と、住民にとって大切な祭りと話す。

城主のひとり、風間信濃守信昭は、約700年前の南北朝時代、新田義貞率いる南朝方として、越後だけでなく信濃や関東へも遠征し活躍したと伝えられている。

その後、謙信公の時代になると、城は春日山城から関東へ抜ける要衝となり、直江兼続の父 樋口惣右衛門兼豊も城主を務めた。

保存会の秦会長は「（信昭は）心の拠り所。強い武将がいたと、日々心の拠り所に生活している」と心の支えになっているという。

また、秦会長は今後もこの祭りを続けたいと意欲を見せる。法要の前に子どもたちが祭りを見学したことに触れ、「大きくなったときに祭りに尽力したいと思ってもらえれば」と話していた。

5月8日のニュースLiNKで放送 初回18：30～