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頸城区の白田邸を後世に!“もみじ庭園”として整備

2018年03月05日 09:57更新

国の有形文化財に登録されている上越市頸城区森本の近代和風住宅、白田(しらた)邸を維持管理し、後世に残していこうとする機運が高まっている。地元の白田邸保存会では白田邸を「モミジの庭園」に整備する計画を進めている。

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上越市頸城区森本の白田邸は大正7年に建てられた木造2階建の近代和風住宅。明治初期の大型民家の骨格を保ちつつ、ガラス建具を多く使い、座敷の造りなどに大正期の洗練さが伺えるとして、平成26年に国の登録有形文化財になった。

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明治天皇が巡幸された際に休まれた「玉座の間」が旧能生町から移築されてある他、自然石や幅2間の踏み石がある土縁(どえん)など特徴的なつくりが見られる。

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上越市はこのほど、歴史的建造物等整備支援事業でこの白田邸の外観の修復、補強整備を採択した。新年度予算の中で最大750万円が補助される見込み。
現在白田邸に住んでいる白田美和子さんは白田邸の価値が見直され、保存整備の動きが出てきたことに「修理などはまだまだ一部に留まっているが支援の動きはうれしい。皆さんの協力あってこそ」と話している。

建物だけでなく、白田邸は秋のもみじでも知られている。一般的なヤマモミジとは種類が異なり、葉が大きく、真紅に染まる、大盃(おおさかずき)モミジが5本ほど植えられている。90年前に植栽されたモミジだ。

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しかし、現在は杉など他の木が茂り、日光を遮断するなど、生育や紅葉の発色に悪い影響が出ていることから、白田邸保存会では対策に取り組む。


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白田邸保存会  今川義英 会長

杉の伐採に合わせて、もみじの接ぎ木も行う予定だ。接ぎ木は近い分類の植物同士をつないで、1つの植物として育てる方法。保存会ではすでに庭に群生しているヤマモミジの枝を大盃モミジにつけ、大盃モミジの特徴をもった苗木を量産し、植え直そうとしている。


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その上で保存会では、市民を対象に接ぎ木の講習会を開き、庭園に関心を持ってもらい、整備にも一役買ってもらおうと計画している。講習会は今年1年間に4回開く予定で、初回は今月11日に開催される。合わせて10日には白田邸の親子見学会も見学会も開かれる予定。

講習会へ参加を希望される方は白田邸保存会の今川会長までお問い合わせを。

■問合せ:℡090-3148-4684(今川 会長)

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