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雁木にひびく哀愁の音色 高田瞽女の門付け再現

2018年02月03日 19:52更新

盲目の女旅芸人「高田瞽女」の門付けを再現した催しが3日、上越市高田の雁木通りで行われた。

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高田瞽女(ごぜ)は江戸時代から昭和39年まで活動していた。この日門付けを再現したのは地元のNPO法人 高田瞽女の文化を保存・発信する会。“門付け”は瞽女が来たことを知らせるための演奏。町の人たちは、いわゆる瞽女宿に集まり瞽女の芸を楽しんだ。門付けの再現では、三味線奏者の月岡祐紀子さんと市民3人が瞽女に扮して歩いた。

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三味線奏者で高田瞽女を継承している月岡祐紀子さん

月岡さんは高田瞽女から直接指導をうけ、瞽女歌を継承した奏者だ。この日は天気に恵まれたことから、多くのアマチュアカメラマンが集まり、4人の姿を写真に収めていた。

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見学した人は「三味線や唄が心に染みる。当時のことを思い出しながら聞いていた」と話していた。村上市出身で、瞽女役として参加した大滝陽香さんは「高田瞽女はミュージアムなどで知ったが、初めて生で見た。いろんな人が関わっていて、地元のみんなで作り上げていると思い、感慨深かった。」と感想を話していた。月岡さんも「毎年寒い中たくさんの人が来てくれてやりがいを感じている」と話し、「瞽女は自分の人生を変えた芸の。これからも大事にして、上越に来られる限り続けたい」と来年以降にも意欲を見せている。

主催した高田瞽女の文化を保存・発信する会ではこの時期の再現だけでなく、大手旅行会社JTBと提携して県外の観光客に向けた瞽女ツアーを実施している。会ではさらにインバウンドなども視野に入れ、日本語・英語・中国語の3か国語のパンフレットも作成している。また、この日は「角巻」・「トンビ」を羽織って雁木の町を散策するイベントも行われた。

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