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「鮎正宗酒造」の茅葺屋根 40年ぶりに葺き替え

2024年05月14日 16:29更新

妙高市猿橋にある築150年の鮎正宗酒造の社屋で、40年ぶりに茅葺屋根の葺き替え工事が行われています。

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茅葺屋根の葺き替え工事が行われているのは、妙高市猿橋の鮎正宗酒造の社屋です。建物はおよそ120年前、旧妙高村の原通地区から移築されたものです。前回の葺き替えから40年ほどが経ち、カヤの傷みが進んでいることから、新しくすることになりました。

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大屋根の大きさは縦横およそ7メートルです。工事は4月中旬からはじまり、魚沼市の葺き替え専門業者「越乃かやぶき」の職人が行っています。14日(火)は3人が傷んだカヤを抜き、新しく切りそろえたカヤを屋根に挿し込む作業をしていました。

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越乃かやぶき 島田伊織さん
「『雁木』という道具でカヤを叩いて屋根の中に入れる作業をしている。年数が経つとカヤが自然と落ちてきてしまう。雨が落ちる勾配になるよう作業している」

葺き替えに使うカヤは主に魚沼市や長岡市で去年刈り取ったもので、4トントラック4から5台分、900束を使います。雪国で育ったカヤのほうが丈夫といわれていますが、量が足りないため、静岡県御殿場のカヤも混ぜて使っています。

現場責任者の島田さんは「今でも現存しているのは珍しい。自分が携わっているのは妙高ではここしかない」と話しています。

現在、茅葺専門の業者は県内に数社あるだけで、作業風景は近年ほとんど見られなくなったといいます。

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鮎正宗酒造 飯吉富彦 常務取締役
「茅葺屋根が減ってきている。見せたいし残したい。通りすがりに職人の作業も見てください」

鮎正宗酒造によりますと、葺き替えにかかる費用の総額はおよそ2000万円だということです。茅葺屋根葺き替え工事は6月中旬頃まで続きます。

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