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妙高市の文栄堂が事業停止 負債約3億円

2017年10月25日 15:08更新

文房具などの小売・卸売りをしていた妙高市朝日町の老舗業者「合名会社 文栄堂」が10月24日付けで事業を停止し、自己破産申請の準備をしていることがわかった。負債は約3億円が見込まれる。

帝国データバンクによると、文栄堂は1897年、明治30年4月に創業。文房具、事務機器、書籍等の小売・卸売を行っていた。小売では妙高市内の他、96年には上越市にも店舗を出店。卸売りでは上越市、妙高市の事業所や官公庁、学校などを顧客に営業を展開し、ピーク時の1998年頃には約5億円の売り上げを計上していた。

その後、大手通販業者や同業他社との競合、消費の冷え込み、少子化による市場の縮小などにより売上が減少。2003年頃からインターネット販売を開始したものの、販売環境の厳しさに変わりはなく、売上高、利益ともに低迷していた。収益性改善のため、2016年5月には上越市内の店舗を閉店したが、同年7月期の年売上高は約2億8,400万円にとどまり、借入金の支払利息が利益を圧迫していた。また店舗撤退費用もあり欠損を計上。負債の総額が資産を上回る債務超過となっていた。

2017年7月期も目立った改善は見られず、先行き見通しが難しくなり事業を断念したという。従業員は4人だった。

 

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