2024年03月10日 18:47更新
75年前の3月30日に起きた名立機雷爆発事件に合わせ、10日、上越市名立区で「平和を願う日」が行われました。10回目となる今年は地元の中学生が昨年参加した広島での平和祈念式典の様子を報告しました。
「平和を願う日」は地元住民などでつくる実行委員会が、名立機雷爆発事件のあった3月に合わせ毎年開いています。今年は10回目で、この日は地元住民50人が集まり犠牲者に黙とうを捧げました。
「名立機雷爆発事件」は、昭和24年3月30日、名立区小泊の海岸で機雷の不発弾が見つかり、突然の爆発によって多くの命が奪われたものです。被害者は63人、そのうち43人が機雷を見に集まっていた小中学生でした。
今年は命の尊さと平和について広島の原爆被害から学ぼうと講演会が行われました。名立中学校小林亜瑚さんは上越市の派遣事業に参加し、昨年8月6日に広島市で行われた平和祈念式典に参列しました。
この日は、式典のほか原爆ドームや平和資料館の見学などを通して感じたことを発表しました。
「式典に参加してよかったと感じた。参加することで自分の中で平和を真剣に考えることができた。高校生になってもクラスの人に教えて戦争について知って欲しい。」
また新潟市で平和学習を行っている西澤慶子さんが、両親から聞いた被爆経験について話しました。
「名立・平和を願う日」実行委員長 石井浩順さん
「名立で起きた事件などは特に小中学生に伝えていきたい。小学校では授業で名立機雷爆発事件について学んでいる。そういった取り組みを続けていきたい。」
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