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能登半島地震 上越市の津波 海抜6メートルまで達する

2024年01月19日 18:49更新

今月1日の能登半島地震で、上越市に押し寄せた津波が海面からの高さ6メートルの陸地にまで達していたことが、専門家の現地調査で明らかになりました。専門家によりますと、直江津の海岸沿いでは津波があと数十センチさかのぼっていれば、住宅地に押し寄せて広い範囲で浸水被害が出た可能性があったと分析しています。

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上越教育大学 山縣耕太郎教授
「能登半島で確認されている津波に匹敵するものが上越に襲来していた。全域で(海抜)2メートルを超え、最大で(海抜)6メートル。もう数十センチ規模が大きいと防波堤を乗り越えて広く浸水、宅地にも浸水していたと思われる」

調査をしたのは、自然地理学を専門とする上越教育大学の山縣耕太郎教授です。山縣さんは今月3日から12日にかけて、上越市を含めた糸魚川市から柏崎市までの沿岸部27か所を回り、津波がどこまで押し寄せたか調べました。

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調査では津波で打ち上げられた木の枝やゴミなどの跡を探し、海面からの高さを測りました。その結果、関川河口にある直江津の船見公園付近で、津波が海面からの高さ6メートルの陸地の一部まで達していたことが分かりました。

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また、直江津海岸の堤防がない部分では、津波が船見公園の中まで100メートルほど押し寄せていたことも分かりました。上越市では津波による住宅の浸水被害が15件確認されています。

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一方で、山縣教授は日本海側の港や海岸付近は高い防波堤に囲まれているなどしているため、今回被害は小さかったとみています。

山縣教授
「今回は護岸で防ぐことができた。大きな被害が出なかった地域も安心するのは危険。(能登地方と)同じ規模の活断層は上越沖にもある」

山縣教授によりますと、日本海側は断層が陸地の近くにあるため、津波が陸地に到達するのは早いということです。

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上越市の津波ハザードマップによりますと、断層は上越市から糸魚川市にかけての沖にもあります。そこで地震が起きた場合、津波の到達がもっとも速いのは名立、谷浜地区で、およそ5分から10分と見込まれています。

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上越教育大学 山縣耕太郎教授
「もっと短い時間で上越地域に襲来する可能性もある。リスクのある地域(浸水域)は準備、心構えが必要」

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