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食べた量は致死量 上越市で食物アレルギー事故の対応研修会

2023年11月16日 13:42更新

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今年9月、上越市の公立小学校で1人の児童が食物アレルギーを起こし救急搬送された事故で、この児童がアレルギーの原因となった「乳・乳製品」入りのスープを致死量分食べていたことが分かりました。

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こうしたなか、児童や生徒がアレルギー症状を起こした場合に、教員などがその対応を学ぶ研修会が15日(水)に開かれました。

今年9月、上越市の公立小学校で児童1人が食物アレルギーのある「乳・乳製品」入りの冷凍クリームコーンを使ったスープを食べたあと、アナフィラキシー症状を起こして救急搬送され、一時入院しました。

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この事故を受け、児童や生徒にアレルギー症状が出た場合の対応を学ぶ研修会が、市内すべての公立小中学校69校の教員を対象に行われました。

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講師は上越市の小児科「すこやかアレルギークリニック」の田中泰樹院長です。田中院長は事故にあった児童の主治医でもあります。

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研修会では今回の事故が起きたあと、児童にアナフィラキシー症状が出て、症状を和らげるエピペンを打つまでに18分かかり、学校の対応が遅れていたことが指摘されました。

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児童への聞き取りでは「死ぬかもしれない」「なんで早くエピペンを打ってくれないんだろう」と思っていたと話しています。

田中院長は、児童・生徒にアナフィラキシー症状が出た場合、迷わずエピペンを打つよう呼びかけました。その際は、体の血液量が減って血圧が下がるため、意識を失わないよう横に寝かせて足を高くしてほしいと伝えました。

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すこやかアレルギークリニック 田中泰樹院長
「大人2人が『ぐったり』『ぐったりしてない』と判断が分かれた場合、1人でも『ぐったり』と思ったら打って!本人が『打たないで』と言っても『君を守りたいから打つ』でいい」

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このあと、参加者はエピペンの打ち方を練習用器具で確認していました。

すこやかアレルギークリニック 田中泰樹院長
「食後から5限にかけて、その間にアレルギー症状が重い子は注視が必要。周りの児童・生徒に変化があったら知らせるよう声をかけておくことも大切。『顔が赤い』『せきが出た』など、なんでもいいから教えてと言えば早めに対応できる」

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参加者
「(発症後)歩かせて移動できると思ったが、血圧が下がるのでできないことを聞いた。知識がないと対応が難しく、知ることができて良かった。給食は子ども、大人にとっても楽しい時間だが、命にかかわると認識を改めた。アレルギーのある子のリストを確認したい」

参加者
「今の見方では甘い部分があった。(命を預かること)再認識して、努力したい」

上越市教育委員会はこのあと、外部の専門家などから意見を聞き、事故防止や緊急時の対応、さらに情報公開のあり方について改善策をまとめ来年1月に公表することにしています。

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