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小林古径 生誕140年特別展 全国から集めた76点展示

2023年10月26日 18:01更新

巨匠の足跡をたどる!

上越市出身で文化勲章を受章した日本画家 小林古径の生誕140年を記念して、全国から作品を集めた特別展が、高田城址公園にある小林古径記念美術館で開かれています。

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小林古径は1883年(明治16年)、現在の上越市大町1丁目に生まれました。特別展では、古径の初期から晩期まで時代ごとの作品をはじめ、書簡などの関連資料を含めた76点が展示されています。

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極楽井

これは、古径初期の作品「極楽井」。東京国立近代美術館の所蔵です。

小林古径記念美術館 笹川修一 副館長
「絹に描かれていて、裏に金箔が貼ってある。よく見てみると金箔の跡が分かり、全体的に柔らかな輝きが見られる」

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芥子

大正期では、横6メートル以上ある巻物の「竹取物語」や、写実的な作品「芥子」が展示されています。

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笹川修一 副館長
「ケシの花の移り変わりがよく描けている。目を凝らして見てほしい」

ここでは部屋の右側に戦時中の作品、左側に戦後の作品が展示されていて、色遣いの変化をみることができます。

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旭陽

これは戦時中の作品「旭陽」です。当時、古径をふくめた日本画家の多くが戦意高揚のために絵を描きました。のちに古径は戦時中を振り返り「どうしようもなかった。描くより仕方がなかった」と語っています。

笹川修一 副館長
「戦後になると、余計なものを排して簡素だが気品のある作品が見られる。古径邸、画室も併せて見ていただくことで、古径の芸術世界が分かる展示になっている」

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「生誕140年小林古径の世界」は来月19日(日)まで、小林古径記念美術館で開かれています。入館料は一般が700円、小中高校生は350円。会期中は無休です。

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