2023年08月16日 16:15更新

台風7号は上越地方に大きな影響は無く、まとまった雨も降りませんでした。水不足が続く妙高市では、水源となっている矢代川の水量が回復しないままです。そのため市では、引き続き節水を呼び掛けると共に、緊急対応として、これまで使っていなかった井戸から取水を早ければ18日（金）から始めることになりました。

妙高市上下水道局 松木博文局長
「5年前は梅雨明け後、29日間雨が降らなかった。今回は26日間雨が降っていない。今後も高温と雨が降らない予報が続く。5年前よりも渇水の期間が長期化すると考える」

新井地域の水道水はその6割を矢代川に頼っています。しかし、まとまった雨が降らないため、現在は川からの供給は3割ほどに減っているということです。

こうしたなか、市では新井地区およそ9000戸に対して今月5日から節水を呼び掛けてきました。その結果、家庭などからの排水量が5パーセントほど減ったということです。 

妙高市上下水道局 松木博文局長
「節水広報以降、排水量は少しずつ減っている。節水の効果が表れている」

市では引き続き節水を呼び掛けるとともに、緊急対応として、志地区の浄水場近くにある井戸水からの給水を早ければあさって18日（金）から始めることになりました。これにより、矢代川の水量がさらに減っても、水道水の量を制限する、いわゆる「給水制限」を避けられる見込みです。 

妙高市上下水道局 松木博文局長
「このまま水が供給できないと『水を使わないで下さい』というお願いをしなければならないが、そういう事態は避けられるのでは。今後も高温で雨が降らない状況が続く予報。引き続き、節水にご協力いただきたい」

16日（水）正善寺ダム

一方、上越市では水道水の必要量は確保されています。 16日（水）現在、主な浄水場の貯水率は、正善寺ダムが86.2パーセント柿崎川ダムが84.5パーセント、また城山浄水場では流れ込む水量と供給量の比率が100パーセントでいずれも水が確保されています。