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まとまった雨降らず農業用水も不足 「番水」始まる

2023年08月07日 18:18更新

連日の猛暑により、心配されるのは生活用水の水不足だけではありません。田んぼのイネは実をつける出穂期を迎えています。

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内山農産 内山義夫 会長取締役
「7月~8月にかけて出穂を迎え、一番水が必要な時期。潤沢に水がきてくれることを願う」

上越市小泉の内山農産では、田んぼおよそ50ヘクタールでコメを栽培しています。

内山義夫さんによりますと、保倉地区では先月21日からまとまった雨が降らず、田んぼに必要な水を供給することができませんでした。そのため、田んぼの一部で土が乾き、一時的にひび割れがあったということです。

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 内山義夫さん
「1~2センチのひびがある。ひびが入って真っ白になっていた。上からくる水を待っていたらダメだと」Still0807_0014

田んぼの水は節約するため、通常、入れたり抜いたりを繰り返しますが、ひび割れがあったところは、用水からポンプで水を汲み上げ、水を入れたままにしています。

 内山義夫さん
「なんとか今のところ水が来ていてホッとしている。気温が上がりすぎると高温障害が出てくる。この天気もまだ続く予報。これからが心配」 

こうしたなか、上越市と妙高市を流れる上江用水では、田んぼなどの水を上流と下流で融通しあう「番水」が、先月29日から行われています。Still0807_00008

これにあわせて、地域ごとに用水路のゲートを開け閉めして、水を調節しています。番水が行われるのは令和2年以来3年ぶりです。

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関川水系土地改良区 増村剛業務課長
「水の需要のピークを迎えている。本来ダムに注がれる(山の)川水が今は少ない状況。上江(用水)の上流部のゲートを50%(閉めて)取水制限し番水中」

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一方、農業用水の水源である笹ヶ峰ダムと野尻湖の貯水率は7日(月)午前9時現在、それぞれおよそ60%、67%となっています。このまま雨が降らない状態が続くと、さらなる番水が必要になるということです。

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関川水系土地改良区 増村剛業務課長
「これ以上 水が出ない、届かない場合、随時中江(用水)も番水を行う計画」

関川水系土地改良区によりますと、イネに水が必要な時期は、稲刈りの前、9月10日までということです。

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 関川水系土地改良区 増村剛業務課長
「とにかく雨が降ってほしい。(コメ農家)水のかけ流しはしないで譲り合って使ってほしい」

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上越市はこうした状況を受け、農業者向けの相談窓口を7日(月)に開設しました。開設場所は平日は農政課と各総合事務所です。休日と祝日は農政課のみです。詳しくは農政課、または各総合事務所にお問合せください。

問い合せ:農政課 ℡025-520-5748

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