2023年07月16日 17:18更新
1300年の歴史がある妙高市の関山神社で15日(土)、伝統の「火祭り」が行われ、地元の若者による「仮山伏の棒使い」が披露されました。また、今年の豊作を占う松引きが4年ぶりに行われました。
仮山伏の棒使いは、かつて戦国時代に、山伏たちが神社を守ろうと身につけた武術が基になっています。県の無形民俗文化財に指定されています。本来は、地元の若者6人3組が22種類の演武を披露しますが、ことしは少子化の影響で4人2組となりました。そのため、披露したのはなぎなたや一本差しなど6種類にとどまりました。
火見役 加藤健斗さん
「(本数は)少なったが その分引き継いでほしい思いが伝われば。長い間続いている伝統のある祭り。(演武の)静と動の部分も伝えられたのでは」
見物客
「初めて見た。迫力があって伝統を感じられた。演武を見て感激した」
地元の人
「昔から見れば寂しくなった。今は4人。子どもの頃から楽しみにしていた。これからもずっと続いてほしい」
関山神社仮山伏伝承会によりますと、昭和50年代には、地域の6つの村から1人ずつ演じ手が選ばれていたそうです。
関山神社仮山伏伝承会 大久保正道 副会長
「仮山伏に選ばれることが数少ないことなので光栄だった」
演じ手が6人から4人に減ったなか、演武の披露前にはこんなアナウンスが…
「このまま人員がそろわなければ、来年の演武ができなくなってしまう」
伝承会では行事の担い手を育てようと、地元、妙高小学校の児童に演武を指導しています。この日は、3か月間練習してきた4年生6人が演武を披露しました。
見物客
「地域の人口が減ってきているので若者が地域に貢献して伝統を引き継いでいってほしい」
関山神社仮山伏伝承会 大久保正道 副会長
「新しい人に入ってもらい仮山伏を復活させてほしい」
棒使いが終わると、4年ぶりに「松引き」行事が行われました。これは、火を付けた木を氏子や住民が両方から引っ張って、畑作と稲作のどちらが豊作になるか占うものです。
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