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水深14mのゆりかご!酒の海底熟成実験はじまる

2023年07月04日 13:47更新

海の底に酒を貯蔵して味がどう変わるか、熟成するかを探る調査が直江津港ではじまりました。    Still0704_00001

この調査をはじめたのは、生コンクリートやコンクリート製品の製造販売を手掛ける上越建設工業です。 

上越建設工業のCEO マルソーの渡邉雅之社長は、背景について「建設不況の中、苦肉の策で新しい事業を始めなくてはならない。上越には海がある。海を生かして何か新しい事業できないかとスタートした」と話していました。Still0704_00002

実験のねらいは、新潟県産の酒を海の底に貯蔵することで味が熟成するかどうか、調べることです。 

初日は、直江津港の西防波堤の先端、沖合およそ2800mで、県内産の日本酒34本、地元産や外国産のワイン18本、さらに、県内産のコメが入った瓶4本を、コンテナに入れて海に沈めました。Still0704_00003
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水深は、荒波の影響を受けにくいとされる14mです。水温は先月の時点で、ワインの熟成に適した15度でした。

Still0704_00005渡邉社長は「全く未知の世界。どんな変化をもたらすかわからない。味がまろやかになったり、おいしく変化したり。きっと母なる海が良い作用をおこすと期待したい」と話していました。

会社によりますと、海外では沈没船に眠っていたワインが愛好家から珍重されているということです。

コンテナは、5か月後の11月下旬に引き上げられます。そのあと、ソムリエなどの専門家が地上で熟成した酒と比べて、味の変化を確かめるほか、大学に依頼し成分の変化も調べることにしています。Still0704_00007

会社では今後、県産の酒などを夏は雪室、冬は海底でそれぞれ保存することで、新潟県ならではの付加価値のある商品づくりに取り組むことにしています。早ければ来年にも事業化させたいということです。

会社によりますと、県内の事業所がこうした実験に取り組むのは初めてではないかということです。なお、この実験調査は海水温が下がる11月以降に第2弾が実施される予定です。

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