2023年05月26日 16:53更新

国際宇宙ステーションで保管された上越産コシヒカリの種もみでイネを育てるプロジェクトに取り組む上越市立東本町小学校に、この種もみから芽を出した苗が26日(金)に届けられました。この取り組みは「KomeTane宇宙Project」というものです。東本町小学校は上越市の田中産業の協力のもと、今年3月にアメリカのケネディ宇宙センターから打ち上げたロケットに上越産コシヒカリの種もみ100粒を載せ、国際宇宙ステーションで1か月保管しました。種もみは先月16日に無事地球に戻っています。

26日は田中産業とプロジェクトに協力した「有人宇宙システムJAMSS」のメンバーが学校を訪れ、児童に種もみのフライト証明書を手渡しました。  

種もみは上越市清里区のグリーンファーム清里で発芽して苗になっています。

6年生
「宇宙で保管されたことがすごい。しっかり戻ってきてうれしい」
「こんなにうれしいのは初めて。涙が出そう」

26日はプロジェクトに関わった6年生が、今年度イネを育てる5年生に苗を引き渡しました。

5年生は来月5日に田植えをします。地球の周りを480周したという種もみがどう影響をうけたのか？ 児童はイネの成長を観察していくことにしています。学校では、この種もみをルーツとしたイネを代々増やしていきたい考えです。

田中産業 田中朗之常務取締役
「宇宙に持っていくことでどう影響があるか分かっていないことが多い。悪害を受けずにおいしく育ってほしい。子どもの頃の記憶は大事。何かいい影響を与えられれば」
6年生
「5年生に託す。元気でおいしいコメになってほしい。将来、僕たちが関わったと話したい」
5年生
「しっかりつないで育てていきたい。どのような変化があるか楽しみ」