2017年08月24日 18:16更新

 和牛の目利きを競う全国大会（高校生の部）に、高田農業高校の3年生が出場することになった。

出場するのは3年生の塚田玲さん。塚田さんは6月に開催された県大会の肉用牛の部に出場。県内の農業高校の生徒71人と競い、トップの成績で優秀賞に輝いた。そして5年に1度開催される、“和牛のオリンピック”とも呼ばれる全国大会の切符を手にした。

高田農業高校は過去3年連続で県大会で優秀賞に輝いてきたが、同校から全国大会に出場するのは塚田さんが初めて。

全国大会の「全国和牛能力共進会」では、全国から集められた優良な和牛を審査する。見た目だけでなく、直接触って、弾力性などから栄養度や肉質を確認し、一番品質の良い和牛を見抜く。

牛のすべてがかわいいと話す塚田さん。「全国大会では見た目だけでなく、牛をさわって自分の力を発揮したい」と意欲を見せる。

24日 地元の畜産農家から激励会を受ける塚田さん

顧問の徳永教諭は「全国大会では良否の判断が難しい牛が並ぶ。今よりもっと深い知識と見極め方が必要になる」と話す。

高田農業高校には、校内に牛舎があり、毎日牛にふれられる恵まれた環境がある。牛舎がある高校は、全国でもここだけだという。 

「改めて幸せを感じる。いい環境でいい勉強が出来ている。将来は酪農で牛にかかわる仕事がしたい」と塚田さん。 

全国大会「全国和牛能力共進会」は来月7日から宮城県で開催される。