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妙高市長選への対応で選管が入村市長に注意 元県議が公職選挙法違反の疑いで告発

2022年08月16日 18:07更新

任期満了に伴い今年10月に行われる妙高市長選挙をめぐり、現職の入村明市長が、立候補を表明している前の観光商工課長 城戸陽二さんの名刺を市の職員に手渡し投票依頼をしたとして、妙高市選挙管理委員会は市長や職員に事情を聞いたうえ、市長の行為は法に触れていないとしながらも疑いを持たれるものだったとして、入村市長に注意しました。

一方、元県議の近藤貞夫さんが、市長の行為は公職選挙法違反の疑いがあるとして、12日(金)に妙高警察署に告発状を提出しました。

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選挙管理委員会は、入村市長が先月15日に妙高市庁舎内でこの秋行われる市長選挙に立候補を予定している前の観光商工課長 城戸陽二さんの名刺を複数の職員に手渡して投票依頼したとして、今月3日に市長と職員14人に当時の状況を聴き取りました。

その結果、市長による直接的な投票依頼は確認されなかったため、法に触れるおそれは無いと判断する一方、市長の行為は疑いをもたれるものだとして市長に注意したことを12日発表しました。あわせて、この結果を警察と共有し、必要があれば協議していくことを決めました。

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一方、近藤貞夫元県議は12日に会見を開き、公職選挙法違反の疑いで入村市長を妙高警察署に告発したことを発表しました。告発状によりますと、入村市長は先月15日、庁舎内で市の職員に対し城戸陽二んの名刺を手渡し「頼むぞ」などと声をかけたということです。

近藤さんは告発に至った理由として、県警本部や県の選管に話をしたが、納得いく回答が得られなかったためと話しました。

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近藤貞夫さん
「県警、妙高署、県選管、妙高選管と、まともな答えが返ってこない。全部権力に忖度している。(ほかにも)長年選挙に携わっているが、現市長が白昼堂々と候補者を連れて会社を回るなんて聞いたことがない」

告発状の受理などについて、県警本部は「個別の案件に対して答えられることはない」と答えました。また、入村市長は12日「告発状は正式に見ていない。選挙管理委員会からは法に抵触するおそれはないとの見解をいただいている。私としては投票依頼をしたつもりはない」とのコメントを発表しました。

なお近藤さんは、市長選に立候補を表明している市議の宮澤一照さんの相談役を務めています。

選挙の投票依頼に関する告発では、去年4月行われた糸魚川市長選挙をめぐり、当時の副市長が、複数の市幹部職員に現市長への投票を促す声かけをしていたことが発覚し、選管から刑事告発された後に辞任しています。

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