2017年08月09日 05:44更新

カフェやライブハウスなどを運営していた上越市本町6の株式会社タダエンターテイメント（多田金）が7月2日付で事業を停止し、破産手続きの開始決定を受けたことがわかった。

帝国データバンクによると、当社は安政2年に創業。当初は時計、西洋小間物、西洋煙草、貴金属などの販売を行っていたが、昭和24年にレコード小売を目的に（資）多田金を設立。その後、上越ウイングマーケットへの出店を機に（資）多田金の営業部門を継承して平成6年に、（株）タダエンターテイメントとして設立された。

上越市の他、柏崎市、長野県上田市にも店舗を展開し、ピーク時となる1998年2月期には年間売上高約3億3,000万円を計上していた。

しかし、長引く不況による消費の低迷に加え、レコード業界のＩＴ化の進展により売上は減少傾向となり、収益面も悪化した。不採算店を閉鎖し、経営立て直しを進めていたが、平成24年11月にパティオ店を閉店。以降はのCD等の販売は、本店において商品在庫を持たない受注販売に変更するとともに、業態をカフェ、ライブハウス、プレイガイドに変更していた。

2016年2月期の年間売上高は2,000万円内外にとどまるなど、事業改善はみられず、先行き見通し難により事業継続を断念し、今回の措置となった。

負債額は約8,000万円が見込まれる。