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重ね重ねた白と黒の世界 笹川春艸さん個展60回記念

2022年04月06日 11:25更新

上越市で活動している水墨画家、笹川春艸さんの60回目となる個展が、ミュゼ雪小町とギャラリー祥で開かれています。
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 笹川春艸さんは、頸城区出身の水墨画家で今年84歳です。53歳の時に中学校の教員を退職してから、本格的に創作に取組みました。これまで国内だけでなくフランスやハワイなど海外でも展覧会をひらいてきたほか、地元の墨画教室「芳墨会」を主宰したり、上越水墨画フェスティバルの役員としても活躍してきました。

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今回の個展は節目の60回目、自身の干支、寅年にあわせて開かれました。

笹川春艸さん
「今年は年女。高齢になったのでトラの勢いを借りて思い出の作品を並べてみた」

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会場は本町5丁目のミュゼ雪小町とギャラリー祥の2か所に分け、20年以上前の作品から新作まで、およそ100点を展示しています。
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これは、2004年のフランス芸術家協会展「ル・サロン展」で銅メダルに輝いた作品「イグアスの暁」です。

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これはもっとも思い入れがあるという作品「寂光の郷 山古志」です。

山古志の棚田を描いた絵で、描きあげた後に中越地震でこの風景がなくなったそうです。笹川さんは「私にとって忘れられない作品」と思いをはせていました。
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このほか、笹川さんが普段使用している硯や水差しなども展示されています。 笹川さんは、「これからも続く限り水墨画を楽しみたい」と話していました。

笹川春艸さんの個展はミュゼ雪小町では10日までギャラリー祥では17日まで開かれています。

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