2022年02月27日 12:00更新
色鮮やかにキラキラと光るのは、いま佐渡で話題の「シーグラスキャンディ」です。
シーグラスとは海岸などで見つかる波で角の取れたガラスの破片のことで、それを本物そっくりに飴で作ったものがシーグラスキャンディです。
開発したのは佐渡市在住の起業家、SEA GLASS CANDY代表の北啓さんです。娘と佐和田海岸を散歩中に発見したシーグラスをみて思いついたということです。
北啓さん
「娘の『シーグラスってかわいいから食べられたらいいのにね』という一言で、面白いなと思って開発にいたりました」
思い立った翌日には商標登録申請をしたそうです。かわいくておいしいだけでなく、この商品にはこんな思いも込められています。
「レシピさえあれば誰でも簡単に作れるというところ。佐渡のお土産のほとんどが県外で作られているという話を聞いたことがあり、地元で作られるところはないかなと思っていました。そこで、障がい者就労施設などで作られたら地元のためになるのではないかと考えました。また塩飴にすることで、海を連想することができるのではないかと思い、めおと岩観光さんで作っている佐渡の塩を使ったレシピを考えました」
佐渡の新しいお土産ができるとともに地域での雇用の機会も生まれました。
NPO法人 立野福祉会障がい者就労 トレーニングファームチャレンジド立野 後賀田一則 施設長
「うちでもお菓子を販売しているのですがコロナ禍でベントなども減っていて時間が余っていました。そのとき、ちょうど話をいただいて、少しでも施設利用者の工賃アップに繋がればと思い受けました。こうしていい機会をいただけて非常にありがたいです。今後もコラボをしていって、お互いが共存して伸びていければいいのかなと思っています」
またこのような取り組みを佐渡だけでなく他の観光地にも広げられればと北さんは話します。
また、北さんはシーグラスを使った新たな企画にもチャレンジしています。
シーグラスで海の生き物を作り展示するシーグラス水族館という企画です。北さんはシーグラス水族館を観光スポット化することで、地域活性化や海岸の環境を考えるきっかけにしたいとしています。
また河原田地区では、住民が手作りする万燈が登場する万燈祭が有名ですが、シーグラス水族館の海の生き物たちは万燈と作り方が同じということでワークショップを開催し、地域の人に参加してもらうことで伝統を継承することにも繋げていきたいと話しています。
佐渡を盛り上げたいとチャレンジを続ける北さん。
シーグラスキャンディは1個600円(税込)。両津地区立野のアートサロン和などのほか新潟市の店舗やインターネットで販売中でシーグラス水族館は今年のゴールデンウイークの完成を目指しているということです。
詳しくはSEA GLASS CANDYの公式ホームページをご覧ください。
佐渡テレビジョン
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