2021年11月11日 09:54更新
建築を学ぶ東京の大学生らが、島内の企業の施設で使用する家具などを制作しました。
これは東京にある芝浦工業大学建築学部蟹澤研究室の学生が、およそ17年前から毎年夏休み期間中を利用して行っている「佐渡木匠塾」というプロジェクトです。
学生たちはこの実習を通し地元企業などと交流しながら佐渡の文化などを学びます。しかし去年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、今年は感染防止のため時期をずらして行われました。
今回は尾畑酒造株式会社が旧西三川小学校を改修してつくった学校蔵に設置予定のバーカウンターで使用する椅子や、リモートワーク用のデスクなどを製作しました。
この日は仮に組み立てたものを修正する作業を行いました。学生たちは真剣な面持ちで作業していました。
コロナ禍で現地視察ができない中、何度も設計図をつくり依頼主の希望に添えるようにオンラインでの打ち合わせをしっかり行ったと学生たちは話します。
芝浦工業大学建築学部蟹澤研究室4年生の中川有馬さんは「この研究室に4月に配属されてから木の加工、工具の使い方を勉強しました。1からのスタートというところで難しさはあったが先輩たちやいろんな人に助けてもらってやっています。本来であれば5月に視察などもかねて佐渡にきていますが今年はコロナの影響で9月に初めて来ました。そこまでに計画などを固めるのが難しかったです」と話していました。
このプロジェクトは「木の素材を活かす」をテーマにしていて、今回はねじりやまげなどのデザインを取り入れ製作しました。
中川有馬さん
「見て触って木の温もりを感じられるというところ、コンクリートなどど違って古くから伝わってきているという点は木のいいところだと思います」
また11月9日には完成したものが尾畑酒造株式会社の学校蔵へ納品されたということです。
佐渡テレビジョン
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