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町なかの空き家 雪下ろしが課題

2021年08月12日 18:42更新

町なかにある空き家の現状と対策をテーマに、上越市議会と仲町町内会の意見交換会が10日、開かれました。町内会からは、ことし1月の一斉雪下ろしで県外にいる空き家の所有者から経費負担の理解が得られず苦労したこと、さらに空き家周辺の除雪などは高齢の住民で対応しきれないことなど、不安の声が上がりました。

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意見交換会では、上越市議会の農政建設常任委員会が、仲町1、3、5、6丁目の町内会長などから空き家の現状を聞きました。仲町は雁木や町家の多いエリアで、飲食店もたくさんあります。

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意見交換では、仲町1丁目に所有者不明で倒壊するおそれのある空き家が1軒あり、ことし1月の大雪では市に連絡して屋根の雪下ろしをしてもらったこと。また別の空き家では、庭木の枝が道路まではみ出し、積もった雪が道路に落ちる危険があったことから、市から所有者に連絡を取ってもらい、伐採してもらったことなどが紹介されました。

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 仲町1 町内会
「敷地内に高い木があり、その脇が道路になっていて、子どもの通学路になっている。市の空き家対策室の人から連絡を取ってもらい、木を切ってもらった。困りに困りお願いしている」

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また仲町6丁目では、ボランティアが空き家の庭木の処理にあたっているということです。

仲町6 町内会
「空き家からは町内会費とごみ袋はもらっている。(作業は代行)除草剤などは町内会費で買っている」

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仲町全体で共通する課題は、高齢化です。意見交換では、老夫婦だけの世帯が今後、空き家に転じるだろうと不安の声が上がりました。一方、町家を買って移り住む人を増やすために、雁木の整備費用を公的に補助してほしいという意見もありました。

仲町6 町内会
「雁木を造るのに100~200万円かかる。雁木は無くてもいいが、造らないと『なんで?』と言われる。そのため仲町で改築する気にはなれない。価値観の変化がないと、雁木に未来はない」

これに対して、委員からは空き家の情報をホームページで公開する「空き家情報バンク制度」の活用などをアドバイスしていました。 

仲町1町内会長 土肥正和さん
「(空き家の雪下ろしは)行政にしてもらうが、そのあと流雪溝に入れたり消したりは町内や個別で対処。周りの人が年を取ると、今後できなくなる」

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農政建設常任委員会 本山正人委員長
「先を見据えて雪の処理、労働力をどう入れるか追求・考える」

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市によりますと、今年3月末現在、市内で倒壊などの危険があったり管理が不十分な空き家は3034軒、高田地区では492軒です。このうち基礎部分にひびがあったり、破損するなど、周辺に危険が及ぶおそれがある「特定空き家」は市全体で267軒、高田地区で32軒です。市では、こうした空き家の所有者に助言・指導の文書を送って管理するよう呼びかけていますが、中には対応しない人や、所有者が分からず、管理が難しいケースもあるということです。

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ことし1月 雪の重みで倒壊した空き家(東本町3)

また、この日の意見交換では、県外にいる空き町家の所有者が家をリフォームして借家にし、そこに若い夫婦が住んで子どもが増えた例や、運送会社が町家を改装して休憩所に活用している例も報告されました。

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