2021年08月07日 22:18更新

去年コロナ禍で中止になった上越市吉川区の夏祭り「越後よしかわやったれ祭り」がきょう7日、例年より規模を縮小し、地元中学生が中心となって行われました。

 越後よしかわやったれ祭りは、23年前に始まった五穀豊穣を祈る吉川区の夏祭りです。高さ3メートルほどの竹竿にろうそくが入ったペットボトルを吊るした稲穂竿灯が名物です。去年はコロナ禍の影響で中止となりました。

祭り開催に向けて一役買ったのは吉川中学校の生徒でした。ステージイベントや飲食屋台の出店などは中止にして、祭りのメインとなる稲穂竿灯の展示を実行委員会に提案し、全校生徒で170本の稲穂竿灯を制作しました。

中学3年生の生徒は「2年連続で中止になるよりかはできることをやりたかった。去年、毎年あった祭りがなくて寂しかったので今年はできてうれしい。」と話していました。

実行委員会の藤野源次会長は「本来ならすべて中止。ですが子供たちの思いを受けて、稲穂竿灯の展示だけ開催することにした。」と話します。

きょうは吉川中の有志が集まり稲穂竿灯に火を灯し、夏の夜空に黄金色の稲穂竿灯が輝きました。

稲穂竿灯作りには吉川小の児童も参加し、ペットボトルに思い思いのイラストを描き仕上げました。

藤野会長は「自分たちで作り上げるということを子どもたちは学んだ。来年も地域全体となって祭りを作り上げていきたい」中学3年の生徒は「来年はもっと地域の人とつながれるように出店や神輿を担いだり盛り上がったらうれしい。自分が大人になるまで祭りをつなげていきたい」と話していました。