2021年06月03日 16:43更新
4日(金)と5日(土)の2日間、新潟県内を聖火ランナーが走ります。JCVでは上越市を走る地元ゆかりのランナーを紹介します。上越市在住で雪エネルギーの活用に取り組んでいる伊藤親臣さん(49)です。伊藤さんは4日に佐渡市を走ります。
伊藤親臣さん(49)
「安塚に20年前に来て、雪利用を広めたい。自分が聖火ランナーとして走ることで、雪利用の発信が全国にできると思って応募を考えた」と話す伊藤さんの出身は愛知県名古屋市。
大学で雪エネルギーについて研究したのち、安塚区の公益財団法人、雪だるま財団の職員となりました。以来20年に渡って雪冷房や雪室のシステム設計、さらに雪室食品の普及などに取り組んできました。
現在は雪だるま財団を離れ、雪利用のコンサルタントを手掛ける民間会社「SnowBiz」の代表取締役として活躍しています。「こういう時代になっての(コロナ禍での)聖火ランナー。今までのみんなで盛り上がる形式と違うと思うが、五輪は平和・スポーツの祭典。そこに雪を忘れてほしくないし、新潟の雪をそこにつないでほしい」伊藤さんは聖火ランナーとして、多くの人に雪利用の価値を伝えたいと話します。
さらに雪室については、コロナ禍の状況を受けて「医療用に雪の出番を作ることができれば。元来、インフルエンザワクチンは2~3℃で凍結しない温度の暗い場所で保管すれば、2~3年置いておくことができると言われている。今後コロナのワクチンも開発が進んで、低温環境で保管できるようになれば、雪室が日本や海外の人の命を守る活用にも応用ができるかもしれない」と期待しています。
一方で、聖火リレーは文字通り「走る」だけで、当日大々的な雪エネルギーのPRなどはできません。そのため伊藤さんは、オリンピック本番で「雪」の価値をアピールしようと、「雪国からの『雪』のプレゼントを、五輪期間中の競技会場などどこかで、何かできたら」と進めているアイデアを紹介してくれました。
聖火リレーは上越市で4日(金)の午前11時15分からはじまります。そのあと柏崎市を経て、伊藤さんが走る佐渡市は午後3時30分から始まります。なお事務局では、沿道での密集を避けるため、インターネットでライブ中継を見て欲しいと呼び掛けています。
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