2021年04月23日 16:00更新

本格的な春山シーズンを前に23日、山火事を想定した消防訓練が上越市の金谷山公園で行われました。

訓練は金谷山公園で芝火災が発生した想定で行われ、上越南消防署や高士分遣所の署員およそ30人が参加しました。この時期の山林は、空気の乾燥と南東からの風で山火事に繋がる恐れがあります。

金谷山の現場近くには、消火栓がなく、およそ300メートル離れた池から水をくみ上げました。隊員は手際よくホースをつなぎ、消火活動にあたりました。

隊員が背負っているのは、ラビットシューターと呼ばれる消火器具です。林の中でも単独で放水できます。

上越南消防署の羽深勲署長は「（山火事は）気象条件によって延焼が拡大し、水源が少なく消火困難。これから、本格的な山シーズンをむかえる。また、金谷山のボブスレーがあすから始まる。市民のみなさんには、火の元に十分注意し、火をつけたら目を離さないでほしい」と話していました。

上越南消防署と高士分遣所管内では今月、林野火災が3件起きています。そのほとんどが野焼きが原因とみられ、消防では野焼きをしないよう注意を呼びかけています。