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上越市内にも「ヤングケアラー」 中高生など10人

2021年04月24日 12:00更新

「ヤングケアラー」という言葉をご存知ですか? 家事や介護に追われる子どものことで、これは虐待に当たります。全国的な問題にもなっていますが、このヤングケアラーが上越市に10人いることが市の調査で分かりました。

210423_上越市でもヤングケアラー厚生労働省のホームページより

ヤングケアラーとは家族に代わり、家事や高齢者などの世話、介護に当たる18歳未満の子どもを指します。日常的に手伝いの域を超えて、ケアに追われる状況にあります。すこやかなくらし包括支援センターの渡辺晶恵所長は「親の体が弱い 、障がいがある。その分を子どもたちが家事など、家の手伝い(の度)を過ぎるぐらいのことをやり、子どもたちの時間、自由な時間を割く状況が該当する」と話します。
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ヤングケアラーが全国で問題になる中、上越市でも8世帯10人が、昨年度の児童虐待調査で確認されました。

渡辺所長は「家のことをする〝良い子〟と判断されがち。勉強、友だちと遊ぶ時間が確保されているか。高校卒業後に進みたい道に進めるか。家の人だけではなく、みんなで考えなくては」と 話しています。

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市によりますと、10人のほとんどが中学生や高校生です。

それぞれの状況は以下の通りです。

●母親に精神疾患があり、子どもが家事をしている
●子どもが多いため、長男や長女がきょうだいの送り迎えなど世話をする
●収入が少なく、ガスや水道料金が払えずに何度も止まってしまう など

こうした中、市はヤングケアラーに対し、通っている学校から声をかける、市からアドバイスをするなどの対応をしているということです。また昨年度は、子どもの学年に合わせたパンフレットをつくり、学校に配りました。今年度も引き続き、出前講座を通じて保護者や民生委員などに、ヤングケアラーについての理解や発見を促していくことにしています。

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渡辺所長は「見守るとは、様子を見て、訴えを聞くこと。知識を持って近くにいる大人が見なくては。地域の皆さんが理解することが大事です。子どもたちには自分がほかと違うことに気づいてもらうため、普及啓発に努めたい」としています。

市によりますと昨年度、虐待を受けていることが判明した児童は599人です。前年度と比べ38人増えました。虐待が増えた要因は、これまで見過ごされたものが周りの気づきによって判明したためで、ヤングケアラーは育児放棄ネグレクトの一部に含まれます。虐待でもっとも多いのが身体的虐待で4割、次いでネグレクト、心理的虐待となっています。

すこやかなくらし包括支援センター 電話:025-526-5623

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