2017年06月16日 15:51更新

五智公園内の散策路沿いに植えられているユリの球根が108か所で無くなっていることが11日に確認された。これを受けて15日、市の職員や市民団体、野生動物の生態に詳しい専門家が調査した結果、イノシシによる食害の可能性が高いことがわかった。

被害があった場所はまわりが荒らされず、花や茎が残ったまま、球根の部分だけが土ごと無くなっていた。専門家はイノシシが根菜類を食べるときの特徴と似ており、イノシシによる食害の可能性が高いと判断。またこの調査では、土の中のヤマイモやミミズを掘り返したような痕跡も見つかった。

公園内の植物を管理している「五智公園を育てる会」では被害を見つけた後、根が残っているユリを植え直した。しかしその後、再び掘り返されていた跡や、新たに被害を受けている場所も確認され、被害全体は当初の108か所を上回っていると見られている。

市ではあさって、公園を訪れた人がイノシシの被害にあわないよう注意を促す看板を入口に設置する他、イノシシ対策を具体的に検討することにしている。

市では何者かによる盗掘の可能性も残ることから引き続き、公園内のパトロールを強化していく方針だ。