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違う目線で地域再発見!無印良品直江津で「くらしの美術館」

2021年03月21日 19:29更新

アーティストと市民が共同で作品をつくりあげる「くらしの美術館-遠隔の共創-」の展示が無印良品直江津のイベントスペース「Open MUJI」で28日(日)まで開かれています。

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 「暮らしの美術館」は無印良品直江津と地元住民で始めたプロジェクトです。地元の自然や文化、風俗を新たな視点で見つめなおし、保存・継承・発展させていこうとするもので、展覧会が開かれるのは今回が初めてです。コロナ禍で市外の作家が地元に来られない中、地元住民とオンラインで話し合いを重ね、「くらし」「回復」「移動」の3つのテーマで、ワークショップ型のアート作品を作り上げました。

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こちらは「回復」のブース「浜の診療所」です。会場に訪れた人が「医師」となり、まちの人の様々な悩みの解決方法を「処方箋」として書き上げていく作品です。


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作家の内田友紀さんは「5人の直江津のまちの共創者のおばさま達と一緒に3か月間、Zoomで遠隔でやりとりして、日々の暮らしや、どんなまちにしたいか話し合っている中でたちあがったコンセプト」と話しています。反対に悩みを聞いてもらいたい人には、脇にある「診察室」で地元の5人がナース役となってヒアリングをします。

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これは「くらし」のひとつ、「しおをおくる」です。会場や三・八の市を訪れた人に「しょっぱい思い出」を書いてもらい、お礼にアーティスト手作りの塩がプレゼントされます。


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上越市の特産品「義の塩」を作っていた谷浜観光協会が解散したことを受け、まちや個人と塩の関係を見つめなおそうと企画されました。作家のyoyoさんは「あまり結論づけることはないが、塩を中心にすえて、人と出会う。いつも見慣れていることを余所者視点で見ることがアート的な感覚になる。知っていく段階を見せていくのが面白いし、みんなと共有ができたら」と話しています。

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こちらも「くらし」の展示。これは海岸に流れ着いたプラスチックゴミを集めて海の神様に捧げる「奉納画」を表しています。この展示にあわせて直江津海岸ではゴミを拾うワークショップが、土日を中心にこれまでに4回にわたって開かれ、延べ130人ほどの参加がありました。

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21日に参加した中学生は「最近問題になっているマイクロプラスチックの問題に興味を持って、自分もこの世界の改善に向けて一歩を踏み出したいと参加した。やっぱりゴミが散乱していて悲しい。がんばって拾いたい」と話していました。ゴミを集めたあとは小さな袋に印象に残ったプラゴミを入れ、願い事やメッセージを書いて絵馬をつくります。


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この絵馬も奉納画とあわせて会場に展示されています。企画したアーティスト「ティンカリング」の伊藤薫さんは「この地域に暮らすみんなが向き合わなきゃいけない。まずは驚いて目を向けてもらえたら。作品を見て次に自分が何かアクションする力を感じてもらえたら」と話していました。

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無印良品直江津の古谷信人コミュニティマネージャーは「地域の外にいる余所者と地元の人が話すと、地元の物事でも見えなかったものが見えてくる。展示を通して、地域をもっと好きになるきっかけにしてほしい」と話しています。

「くらしの美術館-遠隔の共創-」は28日(日)まで無印良品直江津のOpen MUJIで開かれています。また27・28日(土・日)にも「浜の診療所」のワークショップとしてまち歩きツアーがひらかれ、直江津のまちを楽しむアイデアを処方箋に書き留めていく企画が予定されています。

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