2021年03月20日 18:44更新
上越市の高田城址公園の観桜会が4月1日から始まるのを前に20日、雪が残る高田城址公園でサクラの観察会が開かれました。
観察会は厳しい冬を乗り越えたサクラに関心を持ってもらおうと、サクラの保全活動に取り組んでいる市民団体エコ・グリーンが毎年開いています。今年は40人ほどが参加し、環境カウンセラーの青木ユキ子さんがガイドを務めました。青木さんは花芽の中にはつぼみがいくつかあり、5つほどあるとその木は元気だと紹介しました。
また幹にピンクのテープが巻いてある木は剪定が行われていること、さらに大雪で多くの枝や幹が裂ける被害があったと話しました。
高田城址公園のサクラの開花は、樹齢100年を超える調査木に5~6輪の花が咲くことが基準になっています。毎年、開花の調査をしているエコ・グリーンによりますと、開花には2月1日から毎日の平均気温の合計が330度ほどになっていること。近年は暖冬傾向にあり、開花が早まっていること。積雪はあまり影響しないということです。この後、参加者は開花日を予想しました。
参加した女性
「来週は暖かい日が続くので開花は29日と予想しました。大雪に耐えたサクラがたくさん咲くことを願っています」
参加した観光ボランティアの男性
「雪で木がここまで裂けたのは見たことがない。雪のことを含め、花を見に来る人に伝えたい」
エコ・グリーン代表 鈴木敏男さん
「春がくればサクラは咲くが、1年を通してサクラを守る人たちがいることも知ってもらえたら」
日本気象協会によりますと、高田城址公園のサクラの開花予想日は3月29日で観測史上、最も早かった去年より2日遅くなっています。
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