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奇才の名作を残したい「斜めの家」見学会

2020年10月06日 19:04更新

上越市出身の建築家、渡邊洋治が手がけた「斜めの家」と呼ばれる上越市の一般住宅が老朽化したため、市民団体が修復保存を呼びかけている。6日は建築士などが集まり貴重な文化財を見学した。

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上越市の住宅街の一画に「斜めの家」はある。設計したのは、奇才と呼ばれ、国内外から評価された直江津出身の建築家渡邊洋治。37年前に60歳で亡くなった。

斜めの家は、44年前渡邊が妹夫婦のために設計した最後の作品だ。現在は空き家となり、東京に住む親族が所有している。

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見学会を開いたのは、地元の市民団体「『斜めの家』再生プロジェクト」。プロジェクトでは、家の価値を広く知ってもらおうと斜めの家の修復・整備を呼びかけている。見学会には、県内の建築士や工務店の従業員など約40人が参加した。

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斜めの家は2階建てだが階段はない。和室やキッチンなど、部屋と部屋が斜めの廊下でつながれている。スロープにはたくさんの小さな窓。それぞれの部屋では、おおきな窓から庭を眺めることができる。

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参加者からは「外から見て不思議。中はとても複雑なつくりだが、ダイナミックにつながっている。外の印象と中の印象が変わっていておもしろい」「近くに見える庭が生活の一部になっている。人間的なスケール感が心地よい空間になっている」といった感想が聞かれた。

プロジェクトのメンバー、中野一敏さんは「地元の建築家がこの地域で建築文化を作る時のひな型として残してくれた作品と評価している」と保存活用に向けて意気込んでいた。

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プロジェクトでは今後も見学会を開いたり、建築を学ぶ学生の発表の場としても活用し、斜めの家の価値をより多くの人に伝えたいとしている。

 

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