2020年05月11日 13:16更新
休校が続いていた上越市の小中学校がきょう11日、約3週間ぶりに再開され、校舎に子どもたちの元気な声が戻ってきた。
■1クラス20人以上は分散登校
再開した小学校は50校、そのうち13校が分散登校となった。児童生徒にとっては、先月22日の休校以来、約3週間ぶりの登校だ。このうち春日小学校は、全校児童数が730人と市内でもっとも多いため、校区を2つに分けて曜日ごとの分散登校となった。
きょう登校したのは岩木、春日山町の一部、春日野の児童370人。玄関前では児童と教員が「おはようございます」と元気にあいさつを交わした。
分散登校では、密閉・密集・密接の「3密」を避けるために1クラスをおおよそ20人を目安に分けて授業を行なう。春日小学校の6年1組は12人が登校した。
児童は教室を見渡し「みんな来ていないのでさみしい。静かな感じ」と驚いていた。また別の児童は「休みはユーチューブを見ていたが 飽きた。家にいてひまだった。きょうは友達と会うのが楽しみだった」と再会を喜んだ。教室では児童が隣りあわせにならないよう、席をはさんで座った。これで児童の間隔は2メートルほどになる。
春日小学校では来週22日(金)まで分散登校となる。それまでは国語、算数を中心に4時間目まで授業を行なう。
児童は「マスクを着けると暑い。早くコロナが収まってほしい」と願った。また6年1組担任の滝澤潔教諭は「まずは元気な姿を見られて良かった。生活リズムを取り戻すことが一番で、できる限り学習内容を取り戻したい」と話した。
■通常再開の学校も
一方、児童数の少ない小学校は分散登校せず、通常の再開となった。そのうち板倉区の宮嶋小学校では全校児童41人が一斉に登校。いつも通り複式学級による授業が行われた。
児童は「学校は楽しい。コロナにかからないように手洗いうがいをしたい」と話している。分散登校ではないため、机と机の間は2メートルまで空けられないが、いつもより広めに1メートルほど空けた。
柳澤一輝校長は「消毒など色々な準備を校内で職員は頑張ってきた。小規模校なので大きな変更もなく教育できることが利点」と話す。
授業は半日で4限まで。原則、国語・算数・理科・社会を中心に行い、給食を食べてからの下校となる。5・6年担任の教諭は「なるべくきょう学校に来て楽しかったと帰れるように、授業を工夫したい。家でも出来るような授業を考える」と話している。
また、柳澤校長は「統合へ向けて閉校の1年なので、1日1日大切に思い出になるような生活を送ってほしい」と期待を寄せている。
なお、上越教育大学附属小学校と中学校もきょうから再開となった。
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