2020年04月27日 16:08更新

上越市仲町4丁目にある高田駅前のタカダキャッスルホテルが、4月21日に事業を停止した。負債額は約2億5,000万円とみられている。

帝国データバンクによると、タカダキャッスルホテルは1948年（昭和23年）に吉田旅館として創業、1953年に法人化された。1994年（平成6年）に3億円以上を投資してタカダキャッスルホテルを新築し、旅館業から業態を変更した。

ホテルは高田駅前にあり、ビジネス客などに利用された。1階ではランチ、夜は和食を提供する「和食処よし田」の営業を行っていた。しかし、近年は市内のホテルとの競合激化により業績は低迷していたとみられ、平成27年に借入金は債権回収会社サービサーに譲渡されるなど厳しい経営が続いていた。

直近の平成31年4月期の年収入高は約4,200万円にとどまり、さらに新型コロナウイルスの感染拡大により企業の出張や法事などが自粛、高田城址公園観桜会も規模が大幅に縮小されたため利用客が激減した。このため、先行きの見通しが立たず、事業継続を断念した。