2020年03月04日 19:28更新

新型コロナウイルスの感染拡大が心配される中、上越市本町6にある映画館「高田世界館」では普段以上に安心安全な環境づくりに努めている。


支配人を務める上野迪音さんによれば「感染拡大報道を受けてからお客さんの数がガクッと減った感じ。休日は大体50～60人くらいの入場者があったが、いまは20人台ほど。平日は30人だったものが10人となっている。観光客からの収入も減っている。えちごトキめき鉄道の観光列車『雪月花』のツアー受け入れもキャンセルが続いている。これが1～2か月続くと正直つらい。」と話す。


高田世界館ではチケット売り場と劇場入り口の2か所にアルコール消毒液を用意。上映の合間に座席の手すりやドアノブなどもこまめに消毒している。さらに映画館は密閉した空間と思われがちだが、世界館には劇場ホールに窓がある。こちらも上映の合間に開けてこまめに換気していて、まさに日本で最も古い現役映画館ならではの裏技を用いている。上野支配人は「もともと木造の建物。気密性は低い。窓を開けて新鮮な空気で喚起している。できるところはガイドラインに沿って安全なレベルにまでもっていく。」と対策に万全を期している。

また世界館ではこれまで映画の内容によって紙吹雪を撒くなどの「イベント上映」に取組んでいるが、今月をのぞき、4月からは当面見合わせることにしている。 「当館のキャパシティは180席だが、そのうち10分の1程度のお客さんで埋まるのがほとんど。不安な人もいると思うが現状を見て判断して、来場の参考にしてほしい。そんなに混まない映画館なのでぜひ沢山来てください。」とPRしている。


高田世界館の上映作品はこちら

※ご覧の記事の内容は2020年3月4日（水）JCVニュースLiNKで放送予定（TV111ch）初回18:30
※プレミアム会員 見逃し視聴（配信期間 3月4日 19:00～3月10日 19:00まで）