2020年02月06日 08:00更新
地域の伝統を学んでいる小学生が郷土料理をつくり、全校児童にふるまった。
郷土料理をふるまったのは上越市立南川小学校の5年生だ。
5年生は去年春から、コメ作りに取り組んだほか、郷土料理の押しずしや酒博士として知られる郷土の偉人坂口謹一郎博士にちなみ、発酵食品について学んできた。5日は、その成果を学校内で発表するイベントを開いた。
当初は、育てた稲わらで作った「さいの神」を燃やし、その場で手作りの郷土料理を全校児童にふるまう計画だった。しかし、当日は荒天のためさいの神は延期になり、郷土料理のふるまいのみが体育館で行われた。
作った料理は、押しずし。牛乳のかわりに甘酒を使ったホットケーキなど3品。
押しずしを作った小俣ひよりさんは、「切るところがむつかしかったが、がんばって作ったので残さず食べてほしい」と。
甘酒ホットケーキを作った荒川陽日さんは「最初はうまく焼けなかったが、徐々にきれいに焼けるようになりうれしかった。」とできばえに満足そうだった。
体育館には、全校児童があつまり、5年生が作った料理を味わった。
児童たちは「具材が多く食べ応えがある」「ほんのり甘酒の風味があっておいしい」と大喜びだった。3年生からは「5年生になったら僕たちもやってみたい」という声も聞かれた。
5年生担任の小川高広教諭は「準備段階から自分たちで考えて進めてきたので良かった。この経験がさらに地域を愛する気持ちにつながってほしい。」と話していた。
なお、「さいの神」は、7日(金)にあらためて実施される予定。
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